リモートバックアップ 【remote backup】 遠隔バックアップ / オフサイトバックアップ

概要

リモートバックアップ(remote backup)とは、コンピュータストレージ(外部記憶装置)に保存されたデータを他の装置に複製するバックアップの一種で、地理的に離れた場所にある装置に複製すること。主に災害対策などの一貫としてわれる。

通常のバックアップは同じ居室や施設内の別の機器や記憶媒体データを複製することが多く、機器や媒体の破損や盗難、誤操作による消去、不正アクセスによる改竄など、個別の装置に対する脅威に備えるためにわれる。

一方、リモートバックアップではシステムが稼働している施設から離れた場所に用意した施設や、別の地域や国で操業している専門の事業者などにインターネットや広域通信回線を通じてデータを送信したり、データを複製した記憶媒体を運搬して保管する。

通常の方式だと自然災害や火災などで施設全体が被災するとバックアップされたデータも同時に失われる危険性があるが、リモートバックアップであれば余程のことがない限り複製先も同時に壊滅することは避けられる。通常よりもコストや時間が余計にかかるため、通常のバックアップとは別に低い頻度でったり、最重要のデータのみに絞って実施したりすることが多い。

(2022.10.19更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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