ext4
ext3と高い互換性を持ち、ext3パーティションをext4としてマウントしたり、逆に、一定の制約のもと、ext4パーティションをext3としてマウントすることが可能となっている。
急激に進むストレージ装置の記憶容量の拡大に合わせて管理容量の上限が大きく緩和され、最大ファイルサイスは16TB(テラバイト)、最大ボリュームサイズは1EB(エクサバイト)となっている。サブディレクトリの数も制限がなくなった(ext3では32000個まで)。
ext3はいわゆる2038年問題を抱え、ファイルなどのタイムスタンプとして西暦2038年の特定の日時以降を正しく扱えないが、ext4ではこの問題が解消され、仕様上は西暦2514年まで使い続けることができる。
記憶媒体上の連続した領域をまとめて扱う「エクステント」(extent)を単位とした管理が行われ、大きなサイズのファイルの読み書き性能が向上している。ファイルへの記憶領域の割り当て方式にも、永続的な事前割り当て(persistant preallocation)、遅延割り当て(delayed allocation)、マルチブロック割り当て(multiblock allocator)などが追加され、性能が向上している。
(2020.8.2更新)