読み方 : じきしょうきょ

磁気消去【degaussing】

磁気消去とは?

ハードディスク磁気テープなど磁気を利用した記憶媒体を強力な磁界に晒し、記録内容を物理的に抹消する手法。専用の消去装置を用いて行われ、主に媒体の廃棄時における情報漏洩­防止のために行われる。
磁気消去のイメージ画像

磁気記憶媒体は、表面に塗布された微細な磁性体の磁化の向きを変化させることでデータを記録している。磁気消去では専用の消去装置(デガウザー)が発生させる極めて強力な磁場を媒体全体に作用させ、磁性体の磁化状態を均一化することで記録内容を破壊する。

すべての記録域の信号が物理的に完全に消去されるため、専門的な解析手法を用いても記録されていたデータを復元することはできない状態となる。処理は装置に媒体をセットするだけで数秒から数十秒で完了し、通電しない故障した装置の媒体にも適用できる。

媒体の外観に損傷は生じないが、ハードディスクの場合は記録データだけでなく、読み書きの制御に用いられるサーボ信号など製造時に書き込まれた管理情報も消去される。このため、消去後のハードディスクは動作不能となり、再利用はできない。磁気テープフロッピーディスクでは再利用できる場合もある。

適用できるのは磁気記録方式の媒体に限られる。SSDUSBメモリなどのフラッシュメモリ、CDやDVDBlu-ray Discといった光学ディスクは磁界に晒しても変化はなく、別の消去手法が必要となる。媒体全体を対象とする他の消去手法としては、全領域に固定値や乱数を書き込むソフトウェア消去(ゼロライトなど)、破砕機や穿孔機で媒体を使用不能にする物理破壊などがある。

(2026.6.30更新)

他の辞典等による「磁気消去」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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