CDP 【Continuous Data Protection】 継続的データ保護
概要
CDP(Continuous Data Protection)とは、ハードディスクなどのストレージ(外部記憶装置)のデータ保護方式の一つで、媒体へのデータの書き込み操作を常に監視・記録し、障害発生時に任意の時点の状態を復旧させることができる方式。従来のバックアップは、業務時間外などシステムが休止している時間帯(バックアップウィンドウ)を利用して一日毎や一週間毎といった頻度で定期的にデータを複製し、障害時には前回バックアップした時点のデータを復旧させるという方式が一般的だった。
CDPではストレージの内容に変更を加えるような操作(ファイルなどの更新・追加・削除など)をすべて捕捉し、別の装置にリアルタイムに複製する。変更内容は世代管理され、いつでも任意の時点の状態に戻すことができる。業務中のデータ書き込みなども逃さず追随することができる。
ただい、書き込み操作が行われるたびに複製を取るのは負荷が大きく、更新頻度によっては単位期間あたりのバックアップデータが膨大になる場合がある。このため、リアルタイムではなく短い時間間隔で複製を取ったり、管理する世代の数を制限した簡易型のCDPシステムもあり、ニアCDP(near-CDP:「ほぼCDP」)と呼ばれる。
(2019.3.13更新)