ホットスペア 【hot spare】 ホットスペアディスク / hot spare disk
概要
ホットスペア(hot spare)とは、システムの信頼性を高めるため、システムに組み込んで稼働状態で待機させる冗長な機材のこと。ストレージを多重化するRAID技術でシステムにあらかじめ組み込んでおく予備のディスクを指すことが多い。ホットスペアディスク
ストレージの信頼性を高めるRAID 1やRAID 5では、複数のディスクを用意してデータを常に複数のディスクに多重に記録することにより、一台が故障で読み出し不能になっても他のディスクに残ったデータにより喪失を防ぐことができる。
ホットスペア構成のRAIDでは、データの記録に用いるディスクに加え、追加のディスクをRAID機器の所定の位置に装着し、通電して稼働状態のまま待機させておく。システムがディスクの障害を検知すると、スペアのディスクを用いて直ちにデータの復旧、再構築処理が行われる。
ホットスペアを利用しない場合は、RAID装置を一旦停止して、壊れたディスクを取り外して代わりに新しいディスクを装着し、再構築処理を実施する必要がある。場合によっては交換用のディスクの調達から始めなければならない。ホットスペアディスクを用意しておくことで復旧までの時間を短縮することができる。
(2024.1.11更新)