ミニディスク 【MD】 Mini Disc

概要

ミニディスク(MD)とは、ソニーの開発した、オーディオ機器向けのディスク(円盤)型のデータ記憶装置の一つ。1990年代に主にカセットテープに代わるCDからの複製用媒体として用いられた。

直径2.5インチ(約6.4cm)のディスクをカートリッジに封入したものを記憶媒体メディア)として用い、専用のドライブ装置に挿入して記録内容の読み書きをう。当初はオーディオ機器向けの記録媒体として音声の記録・再生に用いられたが、後にコンピュータ向けの汎用的な外部記憶装置として「MD DATA」(MDデータ)が登場した。

初期のメディアの記憶容量は140MBで、音声を記録する場合はATRAC方式でデータ圧縮うことで60分あるいは74分まで録音することができる。後に80分録音が可能が177MBメディアや、音質を下げて160分(2倍モード)あるいは320分(4倍モード)まで録音可能にする「MDLP」(MD Long-Play)、最大1GBまで記録可能な「Hi-MD」規格も登場した。

規格上はCDと同じ原理の再生専用ディスクと、MOと同じ光磁気記録方式の記録可能(録音用)ディスクがある。前者は音楽作品の流通パッケージなどとしてわずかに利用されたがほとんど普及せず、一般的にミニディスクといった場合は後者の書き換え可能な光磁気ディスクのことを指す。

(2024.7.7更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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