ターミネータ 【terminator】 終端抵抗

概要

ターミネータ(terminator)とは、コンピュータ周辺機器などのコネクタやケーブルに取り付ける終端装置。信号が終端で反射して伝送路内の状態を乱すのを防止する。

主に数珠つなぎデイジーチェーン)型の接続形態で各機器を繋ぐ通信方式で用いられる装置や器具で、末尾に接続された機器の空いている側のコネクタやケーブル末端などに取り付ける。内部には抵抗があり、信号が届くとエネルギーを消尽して反射が起きないようにする。

周辺機器の接続規格として一般的だったSCSIや、LAN標準のイーサネットEthernet)の初期の規格にあった10BASE210BASE5で用いられる器具が有名だった。SCSI機器も後期にはターミネータ内蔵型の機器が増え単体の器具としては用いられなくなり、そのうちにSCSI自体が廃れていった。

USBなど現代の接続規格の多くでは(単体の)ターミネータがなくても良好に動作するようあらかじめ設計されているため、利用者がその存在を意識することはなくなった。ただし、USBではコンピュータ本体の空いているUSB端子から電磁ノイズが生じるのを防止する器具のことをUSBターミネータということがある。

(2018.10.5更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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