静止点
システムが稼働している状態でデータのバックアップを行おうとすると、ストレージ間でデータの伝送・複製を行っている間もデータの追加や更新、削除が行われてしまい、作成されたバックアップデータは全体として整合性のない壊れた状態になってしまう場合がある。
このため、バックアップの対象となるデータを更新する可能性があるプログラムなどの実行を一時的に止め、途中で書き換わる可能性がない状態を確保してからバックアップを実施する必要がある。この更新が止まっている状態のことを静止点という。「断面」という呼び方をする場合もある。
静止点を作る最も単純な方法はシステムやアプリケーションを終了することだが、業務システムなどでは容易に止めることができない場合もあるため、業務用のソフトウェア製品などでは稼働を続行しながらデータに静止点を作り出す「スナップショット」機能を提供するものがある。
(2022.4.12更新)