静止点

概要

静止点とは、データバックアップうために、一時的にデータの変更を停止した状態のこと。データ整合性を確保するために必要となる。

システムが稼働している状態でデータバックアップおうとすると、ストレージ間でデータの伝送・複製をっている間もデータの追加や更新、削除がわれてしまい、作成されたバックアップデータは全体として整合性のない壊れた状態になってしまう場合がある。

このため、バックアップの対象となるデータを更新する可能性があるプログラムなどの実行を一時的に止め、途中で書き換わる可能性がない状態を確保してからバックアップを実施する必要がある。この更新が止まっている状態のことを静止点という。「断面」という呼び方をする場合もある。

静止点を作る最も単純な方法はシステムアプリケーションを終了することだが、業務システムなどでは容易に止めることができない場合もあるため、業務用のソフトウェア製品などでは稼働を続行しながらデータに静止点を作り出す「スナップショット」機能を提供するものがある。

(2022.4.12更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる