M.2 【NGFF】 Next Generation Form Factor / SATA M.2 / M.2 SSD / M.2スロット

概要

M.2(NGFF)とは、ノートパソコンなどに追加するプリント基板型の拡張カードの形状や接続方法などを定めた規格の一つ。従来mSATAなどが使われてきた、携帯機器に内蔵する基板型SSDの接続などに用いられる。

サイズやコネクタ形状に多様性があり、基板の幅は12/16/22/30mmの4種類、長さは16/26/30/38/42/60/80/110mmの8種類から選択できる。箱型筐体ではないため、厚さの規定は各部の高さの最大値や隙間の大きさなどを組み合わせたコードで表される。

基板の片面にのみチップなどを配置する片面実装(シングルサイド)の場合はS1~S3の3種類、両面実装(ダブルサイド)の場合はD1D4の4種類から選択する。例えば、S2では基板を設置するスペースの高さが2.75mm、D3では3.85mmとなる。

コネクタ形状やピン配置は対応するインターフェースの種類に応じてA~Mの12種類の「Key ID」と呼ばれる識別子で示され、スロットモジュールの両者が同じKey IDに対応している必要がある。モジュール側のコネクタは2つのKey IDに対応するデュアルスロットモジュールにすることもできる。

当初の規格で利用可能なKey IDは主にA、B、E、Mの4つで、AはPCI ExpressPCIe) x2、USB 2.0I2CDisplayPort x4の4つに対応し、BはPCIe x2、SATAUSB 2.0USB 3.0、SSIC、HSIC、Audio、PCMUIMUARTに、EはPCIe x1、USB 2.0I2C、SDIO、UARTPCMに、MはPCIe x4、SATAに、それぞれ対応する。GはM.2規格外の独自仕様の通信を表す。他のKey IDは将来の規格で定義される。

(2020.4.17更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる