シーケンシャル【sequential】

概要

シーケンシャルとは順次的、逐次的、連続的などの意味を持つ英単語。IT分野では、複数の対象を並んでいる順番通りに処理することや、連続して処理を進めることを意味する。
シーケンシャルのイメージ画像

「シーケンシャル」という言葉は、記憶装置やデータ処理、プログラム実行など様々な場面で使われる。対象を飛び越えたり任意の位置へ移動したりせず、決められた順序に従って一つずつ処理を進める方式を指す場合に用いられる。

この概念が最も頻繁に登場するのは、ストレージ(記憶装置)の分野である。記憶媒体上の連続した領域を順番に読み込む処理を「シーケンシャルリード」(sequential read)、書き込む処理を「シーケンシャルライト」(sequential write)と呼び、両者を合わせて「シーケンシャルアクセス」(sequential access)という。

この用法の対義語にあたるのが「ランダム」(random)である。媒体上の不連続な位置に飛び飛びでアクセスする方式を「ランダムリード」(random read)、「ランダムライト」(random write)と呼び、両者を合わせて「ランダムアクセス」(random access)という。ファイル全体のコピーや動画の再生のように連続したデータを扱う処理ではシーケンシャルアクセスが中心となり、データベース検索のように特定の情報を探し出す処理ではランダムアクセスが頻繁に発生する。

ハードディスクのように回転する円盤状の媒体を用いる装置では、磁気ヘッドが目的の位置まで物理的に移動する時間が発生するため、連続した領域へのアクセスと不連続な領域へのアクセスとで、処理速度に大きな差が生じやすい。ストレージの性能を示す際には、シーケンシャル時とランダム時の読み書き速度を分けて併記することが慣習となっている。

一方で、すべての記憶装置にこの差が当てはまるわけではない。磁気テープのように、データが物理的に一直線に記録されている媒体は、構造上シーケンシャルアクセスしか行えない。これに対し、SSDに使われる半導体メモリのように物理的な可動部品を持たない装置では、ハードディスクほど極端な性能差は生じにくい。それでも内部のデータ配置や制御方式の影響により、ランダムアクセスよりシーケンシャルアクセスのほうが高い転送速度を示す場合がある。

(2026.7.4更新)
 

他の辞典等による「シーケンシャル」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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