記憶階層 【storage hierarchy】

概要

記憶階層(storage hierarchy)とは、コンピュータ記憶装置を、特性やコストの異なる複数の装置を組み合わせて構成すること。また、そのような様々な記憶装置の組み合わせ。

記憶装置には様々な種類があり、アクセス速度が高いほど容量あたりの単価が高いという傾向がある。このため、高速な記憶装置を少量、低速な記憶容量を大量に用意し、使用頻度などに応じてデータプログラムの配置を工夫するという手法が用いられる。

現代の一般的なコンピュータでは、CPU内部のレジスタキャッシュメモリが最も高速だが高価で容量が少なく、それに中容量の主記憶装置メインメモリRAM)、大容量の外部記憶装置/補助記憶装置ハードディスクやフラッシュメモリストレージなど)を組み合わせた構成が用いられる。それぞれの容量の差は2~3桁にも及ぶことがある。

(2013.8.31更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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