読み方:きおくかいそう

記憶階層 【storage hierarchy】

概要

記憶階層(storage hierarchy)とは、コンピュータの記憶装置を、特性やコストの異なる複数の装置を組み合わせて構成すること。また、そのような様々な記憶装置の組み合わせ。
記憶階層のイメージ画像

記憶装置には様々な種類があり、アクセス速度が高いほど容量あたりの単価が高いという傾向がある。このため、高速な記憶装置を少量、低速な記憶容量を大量に用意し、使用頻度などに応じてデータやプログラムの配置を工夫するという手法が用いられる。

現代の一般的なコンピュータでは、CPU内部のレジスタ、次いでキャッシュメモリが最も高速だが高価で容量が少ない。それらに、中容量で高速なRAMを用いた主記憶装置(メインメモリ)、大容量だが低速な磁気ディスクやフラッシュメモリを用いた外部記憶装置(ストレージ)を組み合わせ、3~4段階の記憶階層が形作られる。これらの各段階の間の速度や容量の差は2~3桁にも及ぶことがある。

(2025.8.3更新)

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