メタ文字 【metacharacter】 メタキャラクタ
記号文字や記号と英数字の組み合わせなどが指定され、制御コードなど直接は表示・入力できない符号を表現したり、表示部分と制御部分の区別をしたり、複雑な文字パターンを表現したりするのに用いられる。
例えば、HTMLやXMLでは「<」や「>」がタグ(要素)の開始や終了を意味する。UNIX系OSのシェルではコマンド表記中の「|」はパイプを表し、処理結果を次のコマンドに渡すよう指示する。
C言語系のプログラミング言語では文字列リテラル中で「¥」(日本語環境では円マーク、海外ではバックスラッシュ)に続けて特定の英数字を並べることでタブ(¥t)や改行(¥rや¥n)などの制御文字を表したり、文字コードの番号で文字を表すことができる。このように文字列表記中で異なる解釈の仕方を促す表記のことはエスケープ文字(エスケープシーケンス)とも呼ばれる。
正規表現で任意の一文字を表す「.」や、直前の表現の1回以上の繰り返しを表す「+」のように、任意の文字や文字列を意味する(「この部分はどんな文字でもよい」ことを表現する)メタ文字のことを特に「ワイルドカード」(wild card)ということがある。
(2020.4.10更新)