読み方 : チェンジオーナーコマンド / シーエイチオウンコマンド

chownコマンド【change owner】

概要

chownコマンドとはLinuxなどのUNIX系OSで利用される標準的なコマンドの一つで、ファイルディレクトリの所有者および所有グループを変更するもの。一般的なシステムでは管理者権限が必要で、rootユーザーまたはsudoコマンドを介して実行する。
chownコマンドのイメージ画像

基本的な書式は「chown [オプション] ユーザー名[:グループ名] 対象ファイル」である。ユーザーと所有グループは同時に指定することも、いずれか一方のみ指定することもできる。所有グループのみを変更する場合は「:グループ名」のようにコロン(:)を先頭に付けて指定する。ユーザー名・グループ名はUID・GIDなどの数値でも指定可能で、対象ファイルは空白区切りで複数指定できる。

対象がディレクトリの場合、通常はそのディレクトリ自身の所有権だけが変更される。「-R」オプションを付けると、配下のファイルおよびサブディレクトリをすべて再帰的に変更できる。Webサーバやアプリケーションの設置後にファイル群の所有者をまとめて変更する際などによく用いられる。対象にシンボリックリンクを指定した場合、デフォルトではリンク先の実体ファイルに対して変更が行われる。「-h」オプションを指定すると、リンク先ではなくシンボリックリンク自体の所有者情報の変更を試みる。

UNIX系OSではファイルごとに所有者と所有グループが設定されており、読み取り・書き込み・実行の各権限はその属性に基づいて制御される。所有権の変更は他の利用者のファイルへの不正な操作につながり得るため、多くのシステムでrootユーザーのみに実行が限定される。一般の利用者が実行する必要がある場面では、管理者があらかじめsudoersを設定した上でsudoコマンドを経由して実行することが多い。なお、所有グループのみを変更するchgrpコマンドや、アクセス権限を変更するchmodコマンドと併用されることも多い。

(2026.6.8更新)
 

主なLinuxコマンド

他の辞典等による「chownコマンド」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。