タイムスタンプ 【timestamp】

概要

タイムスタンプ(timestamp)とは、時刻印という意味の英単語で、文書に押印された日時のこと。ITの分野では、ファイルデータ属性の一つとして付与・保管される日時情報をこのように呼ぶ。

ファイルシステムのタイムスタンプ

オペレーティングシステムOS)のファイルシステムでは、ファイルディレクトリフォルダ)の属性の一種として作成日時や最終更新日時、最終参照日時などを記録しており、これをタイムスタンプという。

ファイルディレクトリの作成時や書き込み時、読み出し時にファイルシステムが自動的に付与・更新する。この情報をもとにファイルを作成順や更新順に並べ替えたり、別の場所にある同じファイルのどちらが最近に更新されたかを調べたりすることができる。

電子文書の時刻認証

ある電子文書が過去のある特定の日時の時点で存在し、現在まで改ざんされていないことを証明する仕組みを時刻認証という。このとき付与される日時情報をタイムスタンプという。

デジタル署名と同じように時刻認証局(TSA:Time-Stamping Authority)と呼ばれる信頼できる第三者を利用する。文書の作成者は文書データハッシュ値(特徴を示す短いデータ)を認証局に送り、認証局は受理した日付・時刻と文書のハッシュ値から、別のハッシュ値を生成する。

時間が経過した後で文書を検証したい人は、手元の文書と作成者の主張する日時からハッシュ値を算出し、発行時のハッシュ値に一致すれば、確かに文書がタイムスタンプ発行時に存在し、現在まで改ざんされていないことを確認できる。

(2019.6.30更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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