ホームディレクトリ 【home directory】
概要
ホームディレクトリ(home directory)とは、コンピュータの登録利用者(ユーザーアカウント)ごとに用意された、個人用のディレクトリ。一般的にはUNIX系OSでユーザーごとに割り当てられるディレクトリを指す。オペレーティングシステム(OS)によってストレージ上に作成されるディレクトリの一種で、システムに登録された利用者ごとに作られる。利用者は自分に割り当てられたホームディレクトリ内に自由にファイルやサブディレクトリを作成することができる。
利用者がログインすると、システム上のカレントディレクトリ(ファイルシステム内での現在地)が自分のホームディレクトリに設定されることが多い。Linuxなどのシェルの多くでは、「~」(チルダ)から始まる特殊なパス文字列が自分のホームディレクトリの内部を表している。
各ホームディレクトリが実際にはどこにあるかはシステムによって異なるが、多くのUNIX系OSでは通常「/home/ユーザー名」という場所に作成されることになっている。macOS(Mac OS X)では「/Usesrs/ユーザー名」に置かれる。
Windowsの場合
Windowsにもユーザーアカウントごとに専用のフォルダが用意される仕組みが用意されており、「ユーザーフォルダ」「ホームフォルダ」などと呼ばれる。サインインするとエクスプローラーのクイックアクセス欄などに自分のフォルダが一覧表示される。
利用者が自由にファイルやサブフォルダを作成できるほか、ファイルの種類ごとに「ドキュメント」(文書用)、「ピクチャ」(画像用)、「ビデオ」(動画用)、「ミュージック」(音声用)、「ダウンロード」(外部から受信したファイル用)などのフォルダがあらかじめ用意されている。
システムドライブが「C:」の場合、Windows 2000やWindows XPなどでは「C:¥Documents and Settings¥ユーザー名」という場所に作成されていたが、Windows Vista以降は「C:¥Users¥ユーザー名」に作成される。
(2024.2.9更新)