VMFS 【Virtual Machine File System】

概要

VMFS(Virtual Machine File System)とは、米ヴイエムウェア(VMware)社が開発した仮想化システム向けのファイルシステム仮想マシン(VM)イメージの保存などに用いられ、VMware ESXiVMware vSphereなどで標準的に利用される。

仮想マシンディスクイメージスナップショットを保存したり、仮想マシン上のシステムが利用するストレージ領域(仮想ディスク)を提供することができる。

小規模環境では物理マシンに内蔵されたローカルストレージ装置を利用することができるが、大規模環境ではSANStorage Area Network)等で複数のストレージを束ねたブロックストレージ上にVMFSを作成し、複数の物理マシン分散しているVM群から共有することができる。

VMへの仮想ディスクの割り当てはシンプロビジョニングに対応しており、当初は少ない容量で運用を始め、必要に応じて共有領域から新たに追加容量を割り当てることができる。ストレージ自体の追加や入れ替えも動的うことができ、システムを止めずにファイルシステム全体を拡張することができる。

VMの追加や削除も他のVMに影響を与えずに実行できる。Storage vMotion機能を利用することでシステムを稼働させたまま物理ストレージ間でVMを移動させることができ、装置間でI/O負荷や空き容量の調整をうことができる。

(2021.6.24更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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