リファレンス 【reference】 ref
概要
リファレンス(reference)とは、言及(する)、参照(する)、参考(資料)、出典などの意味を持つ英単語。IT分野では、機器やソフトウェアの開発時に参照すべき公式の技術文書や、参考となる実装例などのことを指すことが多い。単にリファレンスといった場合、対象の機能や仕様などを網羅的に解説した「リファレンスマニュアル」のことを指す場合が多い。製品や技術の構成要素を辞書的に掲載した文書で、開発者が仕様を確認したいときに必要に応じて参照する。
「リファレンスコード」「リファレンスデザイン」「リファレンス実装」などといった場合は、開発や実装の際に手本とすべき標準という意味になる。ある技術や部品の開発元が、対応製品を開発する技術者に向けて提供するもので、その技術を組み込んだ応用製品の実装例を示したものである。
プログラミングの分野では、変数や関数などのメモリ空間上での所在を指し示すデータのことをリファレンスということがあるが、日本語では約語の「参照」を用いることが多い。C言語、C++言語ではポインタがこの役割を果たす。Java言語の参照のように、メモリアドレスの値そのものであるポインタを抽象化し、一定の制約のもとで扱えるようにしたものをリファレンスあるいは参照と呼ぶことが多い。
(2024.3.4更新)