lsコマンド

概要

lsコマンドとは、主にLinuxなどのUNIX系OSで標準的に使用されるコマンドの一つで、指定したディレクトリに含まれるファイルやディレクトリの一覧を表示するもの。「ls」は「list」(リスト、一覧)の略。

基本的な書式は「ls オプション パス」で、パスで指定したディレクトリの内部を一覧表示する。パスを省略した場合は現在位置にあたるカレントディレクトリが対象となる。パスにファイル名を指定するとそのファイルの情報を表示する。「ls *.txt」のようにワイルドカードを指定すると、条件に一致するファイルのみを一覧できる。

標準(デフォルト)ではファイル名やディレクトリ名だけが1行に数件ずつ表示されるが、「-l」オプションでロング形式を指定すると、一行に一項目ずつ、名前、サイズ、最終更新日時(タイムスタンプ)、所有者とグループ、パーミッション、属性、ハードリンク数などが表示される。表示する項目や表示形式はオプションで変更できる。

主なオプションとして、隠しファイル(ドットファイル)も表示する「-a」、サブディレクトリの内容も表示する「-R」、更新日時が新しい順に並べ替える「-t」、並び順を反転させる「-r」、名前の後に種類を表す記号を表示する「-F」、名前のリストをカンマ区切りで出力する「-m」などがある。

(2023.10.31更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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