隠しファイル 【hidden file】 不可視ファイル / invisible file
概要
隠しファイル(hidden file)とは、ストレージ(外部記憶装置)内に作成・保存されたファイルのうち、ファイルシステムなどの機能によって一覧に表示しないよう設定されたファイルのこと。通常のソフトウェアによるファイルの一覧表示などに表示されなくなる。多くのオペレーティングシステム(OS)では、ファイルシステムの機能の一つとしてファイルの属性に「隠す」オプションがあり、これを指定することによって一覧などに表示させないようにできる。表示されないだけでその場所には存在するため、直にパスやファイル名を指定して操作すれば、通常と同じようにアクセスできるようになっていることが多い。
また、ソフトウェア側の設定やコマンドのオプション指定などにより「隠し属性があっても強制的に表示する」ことができるようになっている場合もあり(Windowsエクスプローラーなど)、通常のファイルやフォルダに混じって隠しファイルであることが分かる形(アイコンが半透明になるなど)で表示される。
Windowsではファイルのプロパティを開き「属性:」欄の「隠しファイル」にチェックを入れれば不可視になる。LinuxなどのUNIX系OSやmacOSでは一般的にファイルシステムの機能としては用意されていないが、慣習としてファイル名が「.」(ドット/ピリオド)で始まるファイルは隠しファイルであるとみなされ、通常の一覧表示には登場しないようになっていることが多い。
(2018.4.25更新)