隠しファイル 【hidden file】 不可視ファイル / invisible file

概要

隠しファイル(hidden file)とは、ストレージ(外部記憶装置)内に作成・保存されたファイルのうち、ファイルシステムなどの機能によって一覧に表示しないよう設定されたファイルのこと。通常のソフトウェアによるファイルの一覧表示などに表示されなくなる。

多くのオペレーティングシステムOS)では、ファイルシステムの機能の一つとしてファイル属性に「隠す」オプションがあり、これを指定することによって一覧などに表示させないようにできる。表示されないだけでその場所には存在するため、直にパスファイル名を指定して操作すれば、通常と同じようにアクセスできるようになっていることが多い。

また、ソフトウェア側の設定やコマンドのオプション指定などにより「隠し属性があっても強制的に表示する」ことができるようになっている場合もあり(Windowsエクスプローラーなど)、通常のファイルフォルダに混じって隠しファイルであることが分かる形(アイコンが半透明になるなど)で表示される。

Windowsではファイルプロパティを開き「属性:」欄の「隠しファイル」にチェックを入れれば不可視になる。LinuxなどのUNIX系OSmacOSでは一般的にファイルシステムの機能としては用意されていないが、慣習としてファイル名が「.」(ドット/ピリオド)で始まるファイルは隠しファイルであるとみなされ、通常の一覧表示には登場しないようになっていることが多い。

(2018.4.25更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる