パーミッション 【permission】

概要

パーミッション(permission)とは、許諾という意味の英単語で、UNIX系OSではファイルシステム上でファイルディレクトリなどに設定されるユーザーやユーザーグループごとのアクセス許諾(アクセス権)を指す。

UNIX系システムにおけるパーミッションは、ファイル/ディレクトリの所有者である「Owner」、所有者と同じグループに属するすべてのユーザー「Group」、その他すべてのユーザー「Other」に対して、それぞれ「読み込み」「書き込み」「実行」の権限を与えるかどうかを設定できる。

設定する際は主に「755」などの数字が用いられ、左の数字がOwner権限、中央の数字がGroup権限、右の数字がOther権限を意味し、それぞれの桁について、4:読み込み許可、2:書き込み許可、1:実行ディレクトリ一覧許可、という数字を足し合わせたで具体的な権限の内容を指定する。「7」は 4+2+1 ですべての権限を許可された状態、「0」は何の権限もない状態を表す。

また、「-rw-r--r--」などの表示も併用され、左端はディレクトリであるか否かの種別(「d」はディレクトリ、「-」はそれ以外)、左から2~4桁目はOwner権限、左から5~7桁目はGroup権限、右3桁はOther権限を表す。

それぞれの権限は左から読み込み、書き込み、実行ディレクトリ一覧を表し、それぞれ権限がある場合は「r」「w」「x」のそれぞれの文字で、無い場合は「-」で表す。例えば「rwx」は全権限あり、「---」は全権限なしを表す。

アクセス権をパーミッションというのはUNIX系OSや類似のファイルシステムで、Windowsなどアクセス権付与の体系が根本的に異なるものはそのように呼ばない。UNIX系OSではパーミションを指定・変更するための標準コマンドとして「chmod」がよく用いられる。

(2018.4.19更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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