読み方 : ムーブコマンド
moveコマンド【move command】

基本的な書式は「move 移動元 移動先」という形で、対象のファイル名と移動先のパスを順に指定して実行する。例えば、「move C:¥work¥report.txt D:¥backup¥」と入力すれば、Cドライブのworkフォルダにあるreport.txtがDドライブのbackupフォルダへ移される。コピー操作とは異なり、実行が完了すると元の場所からはファイルが消え、指定先にのみ存在する状態になる。移動先のフォルダが存在しない場合はエラーになるため、事前に作成しておく必要がある。
ファイルを複数まとめて移動することも可能で、「*.txt」のようにワイルドカードを使えばファイル名に特定のパターンを持つファイルだけを一括指定できる。また、「report1.txt,report2.txt」のようにカンマ区切りで複数のファイルを列挙する方法もある。移動先として別のファイル名を指定した場合は名前の変更として処理され、場所は変わらず名称だけが更新される。ディレクトリ名の変更も同様の操作で行える。
移動先に同名ファイルが存在する場合は、上書きするかどうかの確認メッセージが表示される。「/y」オプションを付けると確認を省略して自動的に上書きされる。バッチファイルやスクリプト内で使う際は意図せず上書きが起きる場合もあるため、実行前にファイルの状態を確認しておくことが望ましい。このコマンドはコマンドプロンプトに組み込まれた内部コマンドであり、外部のソフトウェアを用意せず標準環境のまま使用できる。