シンボリックリンク 【symbolic link】 symlink / ソフトリンク / soft link
概要
シンボリックリンク(symbolic link)とは、オペレーティングシステム(OS)のファイルシステムの機能の一つで、特定のファイルやディレクトリを指し示す別のファイルを作成し、それを通じて本体を参照できるようにする仕組み。リンクは本体と同じディレクトリに置いても良いが、通常は別の場所から参照できるようにするために作成される。UNIX系OSではシンボリックリンクの名称で知られるが、ほぼ同じ仕組みをWinodwsでは「ショートカット」(shortcut)、macOS(Mac OS X/旧Mac OS)では「エイリアス」(alias)という。
UNIX系OSでは一般に「ln」コマンドでシンボリックリンクを作成することができ、ファイルシステム上には本体の場所が記録された0バイトのファイルが出現する。シンボリックリンクを指定して操作を指示すると、自動的に本体に対して操作が行われる。
削除を指示するとシンボリックリンクが削除され、本体は影響を受けない。別の装置やファイルシステムにある対象を参照したり、存在しない(か存在するか不明な)対象に対しても作成できる。本体が元の場所から移動したり改名すると参照できなくなる。
似た機能に「ハードリンク」(hard link)があり、一つのファイルやディレクトリに対してファイルシステム内で複数の名称(パス)を設定することができる。ハードリンクはリンクファイルを介さず直接本体を指し示すため本体の削除ができ、本体を移動・改名しても参照は維持されるが、同じファイルシステム上に現に存在するファイルにしか設定できない。
(2020.5.25更新)