親ディレクトリ 【parent directory】

概要

親ディレクトリ(parent directory)とは、ファイルシステム内のあるディレクトリに対して、そのディレクトリを含む上位のディレクトリのこと。

現代のコンピュータのストレージ外部記憶装置)管理では、データをファイル単位で記録するファイルシステムが用いられることが多い。多数のファイルを効率よく管理するため、ファイルを「ディレクトリ」(directory)という入れ物に格納することができる。

ファイルと同じようにディレクトリの中に別のディレクトリを作ることができ、その中にさらに別のディレクトリを…という具合に、何段階も入れ子状にすることができる。ディレクトリ間の関係は、起点であるルートディレクトリを頂点に枝分かれしていく階層構造(木構造:ディレクトリツリー)として表される。

あるディレクトリの中に別のディレクトリが含まれるとき、含む側を「親ディレクトリ」(parent directory)、含まれる側を「子ディレクトリ」(child directory)あるいは「サブディレクトリ」(subdirectory)という。子は必ず単一の親に含まれており、親は複数の子を持つことができる。すべてのディレクトリの中でルートディレクトリだけが親ディレクトリを持たない。

(2023.5.29更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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