UDF 【Universal Disk Format】 ユニバーサルディスクフォーマット

概要

UDF(Universal Disk Format)とは、CDDVDなど光学ディスク記憶媒体向けのファイルシステムの一つ。光学ディスク上にハードディスクなどに似た階層型ファイルシステムを設け、データファイル単位で記録したり、ディレクトリ(フォルダ)にファイルを分類・格納することができる。

特定の機種やOSの仕様に依存せず独立した形式となっており、様々な機器や機種、オペレーティングシステムOS)で同じように読み書きできる。現在では主要なOSのほとんどがUDF形式の読み込みや書き込みに標準で対応しており、ISO 9660系のファイルシステムに代わり広く普及している。

かつてはCD-RCD-RWへの書き込み時に利用されたほか、DVD-ROMDVD-RDVD-RAMなどDVD諸規格では標準的なファイルシステムとしてよく用いられる。BD-ROMBD-R、BE-REなどBlu-ray Disc規格でも標準仕様として使われている。

UDFではファイル名ディレクトリ名は特殊な形式のUnicode文字を採用しており、日本語などを使うこともできる。ファイル名は欧文の文字(ISO-8859-1、いわゆる半角文字)なら最長254文字、Unicode文字なら127文字までとなる。

データは512バイト単位で管理され、1枚のディスクに232(約43億)セクタまで作成することができる。1セクタ2048バイトメディアなら最高8TiBまでの容量に対応することができる。セッション単位での記録方式のほか、より細かい単位で記録できるパケットライトに対応する。

1995年に業界団体のOSTA(Optical Storage Technology Association)が策定した規格で、その後ISO国際標準化機構)およびIEC国際電気標準会議)の合同部会が「ISO/IEC 13346」として、Ecma Internationalが「ECMA-167」として標準化した。何度か改版され仕様が追加されており、最新の規格は2005年のUDF 2.60である。

(2023.8.13更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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