fsckコマンド【file system check】
fsckコマンドとは?

ファイルシステムが健全な状態かを調べ、不整合な状況が見つかったらこれを修復しようと試みる。オプションの指定により検査だけを行うこともできる。システムによっては正常に終了・再起動しなかった場合(突然の電源断など)に、次の起動時に自動実行されるよう設定されている場合もある。
修復作業はファイルシステムを整合性のある状態に戻そうとするためのもので、その過程で一部のデータやファイルが失われることもある。また、装置が物理的には損傷している場合など、修復できない場合もある。修復を試みる場合は読み取り可能なファイルの複製(バックアップ)を取ることが推奨される。
コマンドの基本的な使い方は「fsck デバイス名」の形式で、対象となるパーティションを指定して実行する。ただし、マウント中(使用中)のファイルシステムに対して実行すると誤作動を引き起こす危険があるため、原則として対象パーティションをアンマウントした状態で使用する。ルートパーティションを検査する場合はシステムをレスキューモードや別のメディアから起動する必要がある。
修復の際に行き場を失ったファイルの断片は「lost+found」ディレクトリに移動される。このディレクトリはext3やext4などLinux標準のファイルシステムに存在するもので、fsckコマンドが回収したデータが番号付きのファイルとして保存される。元のファイル名は失われているため、内容を確認して手動で判断する必要がある。
現代のLinuxシステムでは、起動時に自動的にfsckコマンドが実行される仕組みが組み込まれていることが多い。また、ext4のようなジャーナリングファイルシステムの普及により、異常終了後の不整合は大幅に減少している。それでもディスク障害や深刻なシステムクラッシュが発生した場合には、fsckコマンドによる手動検査が有効な手段となる。