隠しフォルダ 【hidden folder】 隠しディレクトリ / hidden directory

概要

隠しフォルダ(hidden folder)とは、ストレージ(外部記憶装置)内に作成・保存されたフォルダやディレクトリのうち、ファイルシステムなどの機能によって一覧に表示しないよう設定されたもの。通常のソフトウェアによる一覧表示などに表示されなくなる。

多くのオペレーティングシステム(OS)では、ファイルシステムの機能の一つとしてフォルダやディレクトリの属性に「隠す」オプションがあり、これを指定することによって一覧などに表示させないようにできる。表示されないだけでその場所には存在するため、直にパスや名前を指定して操作すれば、通常と同じようにアクセスできるようになっていることが多い。

また、ソフトウェア側の設定やコマンドのオプション指定などにより「隠し属性があっても強制的に表示する」ことができるようになっている場合もあり(Windowsエクスプローラーなど)、通常のファイルやフォルダに混じって隠しフォルダであることが分かる形(アイコンが半透明になるなど)で表示される。

Windowsではフォルダのプロパティを開き「属性:」欄の「隠しファイル」にチェックを入れれば不可視になる。LinuxなどのUNIX系OSやmacOSでは一般的にファイルシステムの機能としては用意されていないが、慣習としてディレクトリ名が「.」(ドット/ピリオド)で始まるものは通常の一覧表示には登場しないようになっていることが多い。

(2023.7.27更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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