ルートファイルシステム 【root filesystem】

概要

ルートファイルシステム(root filesystem)とは、LinuxなどのUNIX形OSで、ルートディレクトリ(/)が位置するファイルシステム。システムの起動(ブート)に必要なファイルなどが配置されている。

UNIX形OSのファイルシステムではシステム上の様々な要素を、「/」のパス表記で表されるルートディレクトリを頂点とする木構造(ツリー)をして管理する。ストレージ装置や内部の領域(パーティション)、周辺機器へのアクセス手段などは配下の仮想的なサブディレクトリとして表される。

ルートファイルシステムは内蔵ハードディスクやSSDなどのストレージ装置内に設けられたファイルシステムのうち、ルートディレクトリが割り当てられたものを指す。内部にはシステムの起動に必要なディレクトリやファイルが置かれ、一般的には「/bin」「/sbin」「/etc」「/lib」などが格納されている。

別のパーティションに設けられたファイルシステムなど、ルートディレクトリの実際のサブディレクトリ以外の要素は、起動時の処理や起動後の利用者の操作により、mountコマンドなどでルートディレクトリ配下にマウントされてアクセス可能になる。

(2023.10.19更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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