ディスク断片化 【disk fragmentation】 ディスクフラグメンテーション / ディスク細分化

概要

ディスク断片化(disk fragmentation)とは、ハードディスクなどのストレージ装置(外部記憶装置)に記録されたデータの配置や空き領域が、細切れの不連続な状態になること。

ストレージ内の記憶領域は、ある決まった大きさ(通常は数キロバイト程度)の「セクタ」(sector)を単位に管理され、ファイルなどを保存する際には必要な容量だけ空いているセクタを集めてきて記録する。

使用開始当初はほとんどが空き領域のため、端から連続した領域に保存されていくが、ファイルの作成、追記、削除を繰り返していくに従って細かな空き領域が増え、大きなファイルを保存する際に少しずつ分割されて様々な領域にまたがって飛び飛びに記録されるようになる。この状態をディスク断片化という。

ハードディスクなど回転する円盤(ディスク)を利用した記憶装置はデータの配置が物理的に連続している時に最も高速に読み書きできるため、ディスク断片化が進むと次第に性能が劣化する。同じ量のデータの読み書きにより多くのディスクの回転やヘッダの移動を要するため、そのまま使い続けると装置の負荷も大きくなるとされる。

ディスク断片化が進んだ記憶媒体に対して、記録されたデータを再配置し、各ファイルの記憶領域や空き領域がなるべく連続した状態にする再編を「ディスクデフラグメンテーション」(disk defragmentation)あるいは略して「デフラグ」という。

(2023.11.9更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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