サフィックス 【suffix】

概要

サフィックス(suffix)とは、接尾辞、末尾に付け加える、などの意味を持つ英単語。対義語は「プリフィックス」(prefix接頭辞、前に付ける)。

英語の名詞の複数形の「-s」のように、末尾に付け加えて意味や語形を変化させる形態素をサフィックスという。ITの分野では、文字列データ列の末尾に付加され、何らかの意味を表す要素を指す。具体的な表記の種類や意味、用法は分野によって異なる。

例えば、プログラミング言語などでは、コード中に直接記載する数値などのリテラル(表記)の末尾に特定の文字や記号を付加することで、データ型などを指定する仕組みが用意されていることがある。C言語やC++言語における「100L」という表記はlong型の整数としての100を意味し、「100F」はfloat型浮動小数点数である100.0を表す。

DNSサフィックス (ドメインサフィックス)

OSネットワーク設定などの項目の一つで、不完全なドメイン名(単体のホスト名など)が指定されたときに暗黙のうちに補われるドメイン名のことをDNSサフィックスあるいはドメインサフィックスという。

FQDN完全修飾ドメイン名)ではない断片的なドメイン名を指定した時に末尾に自動的に付加されるドメイン名で、ローカルネットワーク上のホストを指定する際にいちいちFQDNを記述しなくても済むようにできる。

(2018.11.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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