読み取り専用 【リードオンリー】 R/O / Read Only / 読み込み専用 / 読み出し専用
概要
読み取り専用(リードオンリー)とは、記憶装置の記憶媒体(メディア)や、ストレージ内のファイルやディレクトリ(あるいはコンピュータの管理する何らかの情報資源)などに書き込みできない状態。記録済みのデータを読み取ることだけができる。CD-ROMやDVD-ROMのように、媒体の物理的な特性から利用側の機器ではそもそも原理的に新たなデータの記録ができない場合と、ハードディスク上のファイルに読み取り専用属性を付与した場合など、システム側で上書きや追加、削除を禁じている場合がある。
後者の場合、利用者が画面上の操作で書き込みの禁止や解除を任意に変更できる場合と、システム側の都合で書き込みが禁止されている場合がある。Windowsの場合、エクスプローラーなどでファイルやディレクトリのプロパティを表示すると、属性欄の「読み取り専用(R)」チェックボックスの状態で現在の状態を確認することができる。
半導体メモリで製造時に書き込んだデータを変更できないものを「ROM」(Read Only Memory:リードオンリーメモリ)ということから、光学メディアなどでも読み取り専用型のメディアのことを「○○-ROM」のように呼ぶことが多い。俗に、これをもじって。電子掲示板(BBS)などの参加者のうち自らは発信せずもっぱら他人の発言を読むだけの人のことを「リードオンリーメンバー」(Read Only Member:ROM)ということがある。
(2021.12.2更新)