サブディレクトリ 【subdirectory】 子ディレクトリ

概要

サブディレクトリ(subdirectory)とは、あるディレクトリの内部に含まれる別のディレクトリのこと。通常は直接含まれるもの(子ディレクトリ)のみを指すが、二階層(孫ディレクトリ)より下に含まれるすべてのディレクトリを含む場合もある。

ディレクトリはコンピュータのストレージ領域の内部を区切ったファイルの保管場所で、システムや利用者が任意に作成、移動、破棄することができる。内部にファイルを置くことができるが、ディレクトリを作成することもできる。

ディレクトリの中に作成したディレクトリのことをサブディレクトリと呼び、内部にさらにサブディレクトリを作成して何段階も入れ子状にすることができる。このようなディレクトリの構造を、根本から枝分かれする樹木になぞらえて「ディレクトリツリー」(directory tree)という。ディレクトリ内にいくつのサブディレクトリを設けることができるか、サブディレクトリの入れ子を何階層まで深くすることができるかはOSやファイルシステムごとに仕様として決められている。

木の根本にあたる最上位のディレクトリを「ルートディレクトリ」(root diretory)という。UNIX系OSではストレージ領域や他のシステム資源はすべて「/」(スラッシュ)で表される単一のルートディレクトリから枝分かれして配置されるが、Windowsの場合は「C:\」のようにストレージ装置のドライブごとに設けられた「ドライブルート」(drive root)が頂点となる。

ディレクトリの位置は「/usr/parents/children/grandchildren」といった具合にルートから親子関係を辿ってサブディレクトリを順に並べて表す。この表記法を「パス」(path)という。WindowsやmacOSではストレージ上のディレクトリやシステム上の機能の集合などを「フォルダ」(folder)と呼ぶため、サブディレクトリのことも「サブフォルダ」(subfolder)と呼ぶ。

(2021.4.28更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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