SWFファイル【Small Web Format】 Shockwave Flash

概要

SWFファイル（Small Web Format）とは、Adobe Flashなどで作成されたベクターアニメーションなどが格納された再生用ファイルの形式。標準のファイル拡張子は「.swf」。Webブラウザなどに組み込まれたFlash Playerなどで再生・実行される。

文字やビットマップ画像、ベクター画像、音声、動画、それらのレイアウトやアニメーションなどの制御情報を統合したマルチメディアファイルで、ActionScript（JavaScriptのAdobe方言）によるプログラムを格納することもできる。

要素の組み合わせ方や制御方式の違いにより様々なコンテンツを格納でき、主にインターネット上で（2D）CGアニメーション、ゲーム、グラフィック表示を多用したアプリケーションソフトなどを提供するのに使われる。

標準の再生ソフトとして同社のFlash Playerがあり、Webブラウザのアドオンとして組み込んでブラウザウィンドウ上で再生したり、オペレーティングシステム（OS）のデスクトップから起動あるいは再生することができる。

Flashの再生ファイル形式としてはFLVファイル（.flv）もあるが、これは動画ファイルのコンテナ形式で、Flashアニメーションが保存されているわけではない。H.263やMPEG-4/H.264などの圧縮方式でエンコードされた動画データを格納することができる。

歴史

SWF形式はもともと米フューチャー・ウェーブ（Future Wave）社の「Future Splash」の再生ファイルの形式として開発され、当初は “Small Web Format” の略とされた。

同社が米マクロメディア（Macromedia）社に買収されFuture Splashが「Macromedia Flash」に改名されると、同社ソフトウェア製コンテンツをインターネット上で配信するための形式であるShockwaveシリーズの一環として、“Shockwave Flash” の略とされるようになった。

同社は米アドビ（Adobe）社に買収され、Flashは「Adobe Flash」となったが、Shockwaveブランドは廃止となったため、再び “Small Web Format” の略であるとされるようになった。

(2019.3.25更新)