WebM 【.webmファイル】

概要

WebM(.webmファイル)とは、米グーグル(Google)社が開発・公開している動画ファイル形式。標準のファイル拡張子は「.webm」。ライセンス料などが不要なオープンな圧縮方式のみで構成され、Webページ(HTML5)に埋め込まれる動画ファイルの標準形式を目指している。

WebM自体は様々な圧縮形式(コーデック)の動画や音声をファイルに格納する形式を定めたコンテナフォーマットで、既存のMatroska形式(.mkaファイル/.mkvファイル)の仕様を簡略化したサブセットとなっている。

動画形式としてはVP8、VP9、AV1を、音声形式としてはVorbis、Opusに対応している。これらはいずれも圧縮方式やコーデックが公開されており、ライセンス料や特許料などが不要(ロイヤルティフリー)で誰でも自由に対応ソフトや対応コンテンツを作成・提供することができる。

2010年に初版の仕様が公開され、Google Chromeが標準形式の一つとしてサポートした。Mozilla FirefoxMicrosoft Edgeなど有力なWebブラウザからこれに続いたが、米アップルApple)社のSafariは2021年にようやくmacOS版で標準対応した(iOS版は未対応)。WebMから派生したオープンな画像形式として「WebP」がある。

(2021.6.20更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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