UVC 【USB Video Class】 USBビデオクラス

概要

UVC(USB Video Class)とは、USB機器の機能や機器の種類ごとに決められている標準仕様(デバイスクラス)の一つで、Webカメラ向けのもの。

コンピュータに接続して動画を撮影するカメラ機器のUSB通信の仕様を定めたもので、利用できる動画のデータ形式や、電源管理、ズーム、フォーカス、露光、ホワイトバランス、ガンマ値などカメラの操作・制御の方法を定めている。

UVC 1.0は2003年に策定され、最新のUVC 1.5は2012年に発行された。現行の規格では動画形式としてMotion JPEGやDV、MPEG-1MPEG-2 TS、MPEG-4 SL、H.264、VC-1、VP8などに対応しており、非圧縮動画(YUY2など)も利用できる。

UVCに準拠して設計されたカメラ製品は、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)にUVC標準ドライバが組み込まれていればUSBケーブルを差し込むだけですぐに使用することができる。従来のように製品ごとに固有のデバイスドライバを導入する作業が不要となる。

(2023.1.31更新)

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