コマ落ち 【drop frame】 フレーム落ち

概要

コマ落ち(drop frame)とは、動画の再生時に、何らかの原因でスキップされて表示されない画像(コマ、フレーム)が生じること。本来繋がらない先の画像へ再生箇所がジャンプしてしまい、一瞬動きが止まったり、カクカクとした不自然な映像になってしまう。

動画は毎秒数十枚の画像を次々連続的に書き換えて表示することにより再生されるが、各画像は表示される時刻(動画の先頭からの経過時間)が決められており、処理に時間がかかったからといって遅れて表示することは許されない。動画が本来の再生速度よりゆっくり表示されてしまい、また、同時に再生されている音声とずれてしまうからである。

このため、画像データ記憶媒体通信回線からの読み出し、圧縮されたデータの展開、表示装置への転送など一連の処理のいずれかの過程に問題が発生し、決められた時刻に表示が間に合わない場合には、その画像は表示されず、その先の画像から再生が続行される。このような飛ばされる画像が生じる現象をコマ落ちという。

ビデオゲームなどでは、グラフィックス処理のための演算性能が足りないために描画に遅延が生じる現象が発生することがあり「処理落ち」とも呼ばれる。ただし、処理落ちで生じる症状はコマ落ちとは限らず、動作や進行が本来より緩慢になったり、一部の要素のみ描画が間に合わず一時的に消失あるいは点滅するといった表示になる場合もある。

(2024.1.8更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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