HLS 【HTTP Live Streaming】 HTTPライブストリーミング

概要

HLS(HTTP Live Streaming)とは、Web上で動画や音声のストリーミング配信・再生を行なうためのプロトコル(通信規約)およびデータ形式の一つ。米アップル(Apple)社が開発し、IETFがRFC 8216として標準化した。同社のiOS端末などが標準で対応している。

配信側では動画や音声を10秒ごとのMPEG-2 TSTransport Stream)形式のファイルに分割し、再生順などを記したプレイリスト形式のインデックスファイル(.m3u8ファイル)を作成する。再生側ではまずインデックスを受信し、これに従って順番にファイルを要求し、受信したものから再生する。

TSファイルは画面サイズや画質などに応じて様々な大きさのものが作成され、再生環境に応じて適したものを選択して送ることができる。また、送信時にデータAES方式で暗号化して保護する機能もある。

通信はすべてHTTPで行われ専用のプロトコルを用いないため、Webを閲覧できる環境であれば再生できる。配信用の特別なソフトウェアなどは必要なく、HLS形式への変換ソフトエンコーダ)さえあれば配信自体は通常のWebサーバで行なうことができる。

(2020.12.10更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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