マルチメディア 【multimedia】

概要

マルチメディア(multimedia)とは、情報媒体(メディア)の様態の一種で、文字や画像、動画、音声など、様々な種類・形式の情報を組み合わせて複合的に扱うことができるもの。特に、コンピュータなどの情報機器を用いて、デジタル化されたそれら多様な種類の情報を統合したもの。

単に複数の形態の情報を統合して提示するだけでなく、利用者の操作に応じて表示や再生の仕方に変化が生まれる双方向性(インタラクティブ性)をその構成要件に挙げる考え方もある。

1990年代に個人用小型コンピュータの処理性能や記憶容量、操作性などが大きく進歩すると、それまでは制約されていた様々な種類の表現を複合的に扱うことが容易になり、新しい情報メディアのあり方としてマルチメディアが大きく注目を集めた。

しかし、その指し表す内容が不明確で具体性を欠いたまま流行語のように消費されたことや、コンピュータ上でのメディア技術の利用が一般化し、マルチメディア的な表現が特に新しくも珍しくもなくなったことなどから、2000年代にはほとんど用いられなくなった。

(2018.1.27更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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