デコード 【decode】 デコーディング / decoding / 復号

概要

デコード(decode)とは、一定の規則や方式に基づいて符号(コード)の集まりに変換されたデータに対し、符号化時とは逆方向の変換を行い、元のデータを復元すること。

音声などアナログ信号から生成されたデジタルデータを本来のアナログ信号に戻す処理や、元のデータからデータ圧縮や暗号化などによって別の形式に変換されたデータに対して、逆方向の変換処理を行って元のデータに復元する処理などを指す。

また、CPU(マイクロプロセッサ)では、プログラムを構成する機械語の命令コード(インストラクション)を解釈し、プロセッサ内の回路を制御する単純な命令であるマイクロコードの集合に変換することを「命令デコード」(instruction decode)あるいは略してデコードという。

デコード処理を行う装置や電子回路、ソフトウェア、システムなどのことは「デコーダ」(decoder)という。デコードとは逆に、データを一定の規則に基づいて特定の形式の符号に変換することを「符号化」あるいは「エンコード」(encodeencoding)という。また、そのような処理を行う装置やソフトウェアなどのことは「エンコーダ」(encoder)という。エンコードとデコードの両方の機能を持つソフトウェアや装置は「コーデック」(codeccoder/decoder)と呼ばれる。

(2023.12.13更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。