RTMP 【Real-Time Messaging Protocol】

概要

RTMP(Real-Time Messaging Protocol)とは、米アドビ(Adobe)社の「Flash」で利用できるプロトコル(通信規約)の一つで、動画や音声のストリーミング配信・再生をうためのもの。サーバクライアントの間で連続的にメディアデータの伝送をうことができる。

動画や音声などのデータサーバ上で短い単位に分割され、RTMPを用いてクライアント側で動作するFlash Playerなどの再生ソフトへ順番に送られる。受信側ではデータ全体の到着を待たずに再生を開始することができ、受信しながら再生を進めることができる。

このような伝送方式は「ストリーミング」(streaming)と呼ばれ、再生開始時に終わりが決まっていない生中継型の放送・配信や、通話型のリアルタイムな双方向コミュニケーションなどのシステムで特に有用となる。

RTMPはデフォルトではTCPの1935番ポートを利用するが、様々な環境で利用できるようにHTTPを介してTCP80番ポート通信する「RTMP Tunneled」(RPMPT)や、SSL/TLS暗号化されたHTTPSを介してTCP443番ポート通信する「RTMP over SSL/TLS」(RTMPS)などの拡張仕様も存在する。

(2020.1.26更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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