読み方 : ティーエスファイル
TSファイル【MTSファイル】M2TSファイル/M2Tファイル
TSファイルとは?

MPEG-2の「トランスポートストリーム」(TS:Transport Stream)というデータ形式はテレビ放送などで音声付きの映像を連続的に送出することを想定した形式で、時系列に並んだメディアデータを188バイト固定長のパケットに分割して並べた構造になっている。
各パケットには識別子や制御情報が含まれ、映像や音声、字幕、番組情報など異なる種類のデータを同時に送ることができる。受信側は識別子を手掛かりに必要なパケットのみを抽出し、元のストリームとして再構成する。チャンネルの番組や付加情報を同一の伝送路で扱うことが可能となる。
この形式は誤りや途切れが発生する通信環境を想定しており、パケット単位で独立性を持たせた設計となっている。途中でデータが欠落しても後続パケットから復元処理を続けられるため、リアルタイム伝送に適している。パケットには時刻情報としてPCR(Program Clock Reference)やPTS(Presentation Time Stamp)などのタイムスタンプが含まれ、再生時の同期制御が行える。これにより映像と音声のズレを抑えながら連続再生が可能となる。
TSファイルは地上デジタル放送や衛星放送の録画データ、デジタルチューナーの出力、配信サーバの中間データなどで利用される。Blu-ray Discでは192バイト単位に拡張されたBDAV形式も使われる。内部には複数番組が同時に含まれる場合もあり、再生時には番組選択やPID指定が必要となることがある。編集用途では不要なパケットを除去し、単一番組のストリームとして再多重化する処理が行われる。
(2026.4.18更新)