コンバート【convert】
概要
コンバートとは、変換(する)、変形(させる)、交換(する)、転向(する)、切り替え(る)などの意味を持つ英単語。IT分野では、データや信号などをある形式から別の形式に変換することを指す場合が多い。

情報について用いる場合は、ある形式で記録・伝送されるデータや信号を、内容を変えずに別の形式による表現に置き換えることを指す。形式間の差異や変換方法により、情報の欠落や変質が避けられない場合(アナログ-デジタル変換など)と、内容の同一性を完全に維持できる場合(画像データの可逆圧縮形式間の変換など)がある。
また、映像や画像、音声などの場合には、データ形式の変換という意味のほかに、同じ内容、同じ形式だが、サイズや解像度、品質などが異なる状態へ変換することもコンバートということがある。例えば、サイズや解像度を拡大することを「アップコンバート」、縮小することを「ダウンコンバート」という。
電気などの分野では、電圧や周波数などの特性を変換したり、交流と直流の変換を行うことなどもコンバートという。一般の外来語としては、野球のポジションの変更をコンバートと呼ぶように、役割や物理的な位置などを変更したり入れ替えたりすることを指す場合もある。
信号や形式などを変換する機能を持った装置や機器、ソフトウェアなどのことは「コンバータ」(converter)という。画像データの形式変換を行うソフトウェアを「画像コンバータ」と呼ぶように、通常、対象の名を冠して「○○コンバータ」という。
(2025.8.18更新)