ピクチャーインピクチャー 【Picture-In-Picture】 P in P / PIP / PinP

概要

ピクチャーインピクチャー(Picture-In-Picture)とは、画面の中に小さな独立した領域を設け、メインの表示内容とは別の内容を表示すること。また、そのような表示領域。

スマートフォンやタブレット端末などの動画再生機能で、アプリの表示画面に被せる形で動画を画面済の小さな領域で再生する機能をピクチャーインピクチャーという。

スマートフォンなどの操作画面はパソコンとは異なり画面全体をアプリが専有する設計となっているため、アプリを起動すると動画の再生が遮られるが、ピクチャーインピクチャー機能を利用すれば動画を見ながらアプリを操作することができる。

同様の機能はWeb上の動画共有サイトやSNSなどにも実装されており、画面隅に小さなプレーヤーをポップアップ表示させて動画を再生しながら、検索などの操作を行うことができる。ページ遷移を伴う操作でもプレーヤーは影響を受けず動画を再生し続けられる。

テレビ放送のピクチャーインピクチャー

テレビ受像機の中には、画面の隅に小さな矩形の領域を設け、別のチャンネルを表示して裏番組の様子を見られるようにしているものがあり、この機能をピクチャーインピクチャーということがある。同様に、テレビ放送の受信・表示機能のあるパソコンなどで、操作画面の隅に小さくテレビ放送の映像を表示することをピクチャーインピクチャーということがある。

テレビ番組などの演出手法の一種で、VTR映像などの隅に小さな領域を設け、その映像を見ているスタジオの出演者の様子などを映し出すものがある。これも一種のピクチャーインピクチャー表示と言えるが、一般的には「ワイプ」と呼ばれる。

(2023.3.30更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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