デコーダ 【decoder】
概要
デコーダ(decoder)とは、一定の規則や方式に基づいて符号(コード)化された情報に対し、符号化時とは逆方向の変換を行い、元のデータを復元する装置や回路、ソフトウェア、システムなどのこと。そのような処理のことは「デコード」(decode)という。例えば、データ圧縮によって元のデータよりも少ない容量で表現された圧縮データを伸張(解凍/展開)して圧縮前の状態に復元するソフトウェアや、暗号化されたデータを暗号鍵に基づいて復号し平文に戻すソフトウェアなどが該当する。
CPUの内部では、機械語で表現された命令コードを解釈し、プロセッサ内部で用いるマイクロコードによる表現に変換する回路のことを「命令デコーダ」(instruction decoder)あるいは略してデコーダという。制御装置に内蔵されている。
一方、データを一定の規則に基づいて特定の符号に変換する装置やソフトウェアなどのことを「エンコーダ」(encoder)、そのような処理を「エンコード」(encode)という。エンコーダとデコーダの両方の機能を持つものは「コーデック」(codec:coder/decoder)と呼ばれる。
(2023.11.9更新)