バッファリング 【buffering】 バッファーリング

概要

バッファリング(buffering)とは、複数の機器やソフトウェアの間でデータをやり取りするときに、処理速度や転送速度の差を補ったり、通信の減速や中断に備えて専用の記憶領域に送受信データを一時的に保存しておくこと。

例えば、動画データサーバから受信しながら再生する場合、動画の1秒あたりのデータ量より通信回線の1秒あたりの伝送量の方が低いことがある。

このとき、単純に先頭から順番に受信しながらすぐに再生すると、受信が再生に追いつかず頻繁に受信待ち状態が生じ、動画が停止と再開を延々と繰り返すひどい状態になってしまう。

こうした事態を防ぐため、最初にある程度のデータが貯まるまで専用の保管領域に受信し、しばらくしてから再生を開始する。溜まったデータを再生しながら後続部分を受信していくことで、再生が受信に追いつくのを遅らせることができる。

(2019.11.30更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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