RTSP 【Real Time Streaming Protocol】
概要
RTSP(Real Time Streaming Protocol)とは、TCP/IPネットワーク上で音声や動画などのストリーミング伝送を行うための制御データの送受信をするプロトコル(通信手順)の一つ。IETFによって1998年にRFC 2326として標準化された。RTSPはクライアントとサーバの間で再生したい動画や音声の所在情報の伝達や、再生の開始・停止などの制御情報のやり取りを行う。データ本体の伝送はRTSPではなくRTP(Real-time Transport Protocol)によって行う。データは始まりや終わりの存在を前提としないストリーミング方式で再生され、サーバ側は再生開始要求の届いた時点のデータから送信を開始し、クライアント側は連続的に届くデータを即座に再生・表示する。
要求資源の位置の記述は「rtsp://」で始まるURL(URI)を用い、標準ではTCPの554番ポートで通信する。制御データの形式はHTTPに似せて作られており、クライアント側から要求(リクエスト)を送り、サーバ側が応答(レスポンス)を返すという形で通信を行う。
インターネット上での動画や音声の放送型のリアルタイム配信システムや、ネットワークカメラ(Webカメラ/CCTV)からの映像データの受信・再生などに応用されている。
(2018.5.4更新)