コンバータ 【converter】
概要
コンバータ(converter)とは、「変換器」という意味の英単語。データや信号、電気などをある形式から別の形式に変換する装置や機器、回路、ソフトウェア、システムなどのこと。変換することを「コンバート」(convert)という。ソフトウェアの分野では、ある形式で記述・保存されたデータを、可能な限り内容を改変したり損なったりせずに、別の形式のデータに変換するコンピュータプログラムなどをコンバータという。分野や対象により「トランスレータ」(translator)、「コンパイラ」(compiler)などと呼ばれることもある。
通信の分野では、異なる伝送媒体や通信規格の装置や回線を繋ぎ、信号を変換するなどして相互に通信できるようにする装置や機器、回路のことをコンバータという。光信号と電気信号の相互変換を行う「光メディアコンバータ」や、有線LAN(イーサネット)と無線LAN(Wi-Fi)を繋ぐ「無線LANコンバータ」(Wi-Fiコンバータ、イーサネットコンバータ)などがこれに当たる。
コンバータとインバータ
電気の分野では、交流電流(AC:Alternate Current)を直流電流(DC:Direct Current)に変換する装置を「AC/DCコンバータ」と呼び、これを略してコンバータということがある。また、直流電流の電圧などを変換する装置は「DC/DCコンバータ」という。
なお、AC/DCコンバータとは逆に直流から交流に変換する装置は「DC/ACインバータ」(inverter)と呼ばれ、単に「インバータ」と略すことが多い。交流電流の周波数などを変換する装置は「AC/ACインバータ」という。
(2023.4.7更新)