コンバータ 【converter】

概要

コンバータ(converter)とは、「変換器」という意味の英単語。データや信号、電気などをある形式から別の形式に変換する装置や機器、回路、ソフトウェアシステムなどのこと。変換することを「コンバート」(convert)という。

ソフトウェアの分野では、ある形式で記述・保存されたデータを、可能な限り内容を改変したり損なったりせずに、別の形式のデータに変換するコンピュータプログラムなどをコンバータという。分野や対象により「トランスレータ」(translator)、「コンパイラ」(compiler)などと呼ばれることもある。

通信の分野では、異なる伝送媒体や通信規格の装置や回線を繋ぎ、信号を変換するなどして相互に通信できるようにする装置や機器、回路のことをコンバータという。光信号と電気信号の相互変換をう「光メディアコンバータ」や、有線LANイーサネット)と無線LANWi-Fi)を繋ぐ「無線LANコンバータ」(Wi-Fiコンバータイーサネットコンバータ)などがこれに当たる。

コンバータとインバータ

電気の分野では、交流電流(AC:Alternate Current)を直流電流(DCDirect Current)に変換する装置を「AC/DCコンバータ」と呼び、これを略してコンバータということがある。また、直流電流の電圧などを変換する装置は「DC/DCコンバータ」という。

なお、AC/DCコンバータとは逆に直流から交流に変換する装置は「DC/ACインバータ」(inverter)と呼ばれ、単に「インバータ」と略すことが多い。交流電流の周波数などを変換する装置は「AC/ACインバータ」という。

(2023.4.7更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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