HD 【High Definition】 ハイデフィニション / ハイデフ
概要
HD(High Definition)とは、テレビなどの映像の画素数・解像度の水準を表す用語の一つで、かつてのアナログテレビよりも有意に高精細なもののこと。HD画質のテレビ放送のことは「HDTV」(High Definition Television:高精細テレビ放送)という。厳密な定義が決まっているわけではないが、画面を構成する画素数が概ね1280×720ピクセル(あるいは走査線720本)前後か1920×1080ピクセル(あるいは走査線1080本)前後のもの(および、これより大きなもの)の総称として使われることが多い。
分類 | 呼称 | 画素数 | fps | 走査方式 | |
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SD | 480i | 720×480 | 30 | インターレース | |
480p | 720×480 | 60 | プログレッシブ | ||
576i | 720×576 | 30 | インターレース | ||
576p | 720×576 | 60 | プログレッシブ | ||
HD | 720p | 1280×720 | 60 | プログレッシブ | |
1080i | 1920×1080 | 30 | インターレース | ||
フルHD | 1080p | 1920×1080 | 60 | プログレッシブ | |
UHD | 4K | 2160p | 3840×2160 | 60 | プログレッシブ |
8K | 4320p | 7680×4320 | 60 | プログレッシブ |
これと対比して、旧来のアナログテレビに近い画素数・解像度のデジタル映像・機器のことは「SD」(Standard Definition:標準画質)と呼ぶ。720×480ピクセル(あるいは走査線480本)前後あるいは720×576ピクセル前後のものがこれに該当する。HDはSDに比べ単に解像度が高いだけでなく、画面の縦横の比(アスペクト比)がすべて映画などと同じワイドサイズになっている(1920×1080の場合16:9)という特徴がある。
当初普及した1280×720前後の「通常のHD」と区別するため、1920×1080ピクセルの解像度のことを「フルHD」(Full HD)と呼ぶことがある。また、フルHDを超える幅4000ピクセル(4K)前後や8000ピクセル(8K)前後の高解像度のことを「UHD」(Ultra-HD)と呼ぶことがある。
(2019.12.28更新)