ピクチャーバイピクチャー【PBP】Picture-By-Picture

概要

ピクチャーバイピクチャーとはディスプレイやテレビなどの映像機器に搭載される機能の一つで、複数の入力ソースからの映像を同一画面上に並べて同時表示する方式。画面を複数の領域に分割し、各領域に異なる映像信号を割り当てることで、一台の表示装置で複数の機器の映像を同時に確認できる。
ピクチャーバイピクチャーのイメージ画像

対応機器ではHDMIDisplayPortなど複数の入力端子から映像を受け取り、画面を左右や上下、あるいは4分割などに区切って表示する。分割方法や表示比率は機器によって異なるが、2画面または4画面に分割するものが一般的である。各映像は割り当てられた表示領域の大きさに合わせて自動的に縮小され、複数の映像を対等な比重で同時に視認できる状態となる。

活用例としては、複数台のコンピュータの操作画面を一台のディスプレイ上に並べて使い分ける、業務システムの監視画面を並べて表示する、テレビ番組とゲーム画面を同時に表示する、動画サイトの映像を見ながら別の作業を行うといった使い方がある。動画配信サービスでは、ライブ配信を途切れさせずに広告動画を差し込む方式として、画面を分割して両方同時に流す手法が用いられている。

表示装置によっては、映像の表示に加えて入力機器の切り替え機能と組み合わせられるものもある。キーボードマウスを共有し、操作対象の機器を画面ごとに切り替えながら作業できる製品も存在し、複数のコンピュータを併用する環境で利用されることが多い。また、高解像度かつ横に長いウルトラワイドモニターの普及に伴い、一つの広い画面を効率的に活用するための標準機能として搭載される例も増えている。

これに対し、表示画面の一部に小さな矩形の領域を設け、主画面の上に別の映像を重ねて表示する方式を「ピクチャーインピクチャー」(PIPPicture-in-Picture)という。PBPでは複数の映像が分割された領域に平等に配置されるのに対し、PIPでは主画面と副画面の区別が明確であり、メインの映像を大きく表示したまま隅の小さな画面で別の映像を確認する用途に向いている。テレビ放送で画面の片隅にサブ画面を表示する「ワイプ」手法も、この仕組みに近い方式である。

(2026.6.23更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。