Oggファイル 【.oggファイル】 .ogaファイル / .ogvファイル / .ogxファイル
概要
Oggファイル(.oggファイル)とは、Xiph.org Foundationが公開している、音声や動画を格納できるファイル形式の一つ。標準のファイル拡張子は当初「.ogg」だったが、「.oga」(音声)「ogv」(動画)「.ogx」(共通)に変更された。IETFによってRFC 3533として仕様が標準化されている。データをファイルに格納する方式のみを定めた「コンテナフォーマット」の一種で、音声や動画の圧縮符号化方式(コーデック)は定めておらず、別の規格などで定められた方式の中から選択する。記録できるのは音声と動画、およびそれらの再生中に流れる字幕としての文字データである。
もともと、MP3に代わる高効率の非可逆音声圧縮方式の「Vorbis」(ボービス)で圧縮されたデータをファイルに保存するために開発された形式で、OggとVorbisを合わせて「Ogg Vorbis」(オッグ・ボービス)と呼ばれることもある。
音声はVorbis形式以外にもSpeexやCELT(Constrained Energy Lapped Transform)、Opusなどの非可逆圧縮方式、可逆圧縮方式のFLAC(Free Lossless Audio Codec)、非圧縮のPCM(OggPCM)などに対応する。動画はTeoraやDaala、Diracなどに対応する。これらは主にXiph.orgが開発・公開している(Diracのみ英BBCが開発)圧縮方式だが、MP3やMPEG-4など外部の著名な圧縮形式で作成されたデータを記録する仕様も用意されている。
(2021.6.17更新)