Web 2.0

概要

Web 2.0とは、普及初期のWebにはない新しい技術や仕組み、発想に基づいたWebサイトWebサービスなどの総称。2005年に提唱された語で、1990年代半ば頃から普及・発展してきた従来型Webサイトの延長ではない新しいタイプのWebソフトウェアバージョンアップになぞらえて「2.0」と表現した。

特定の技術やコンセプトがWeb 2.0な訳ではなく「次世代のWeb」を漠然と総称する言葉だが、多くのサイトサービスに共通する特徴として、技術的な知識のない利用者でも容易に情報を発信でき、様々な発信主体の持つ知識や情報が組み合わされて「集合知」(wisdom of crowds)を形成する点がある。

また、Webサイトの提供する情報や機能がある種の基盤や構成要素となり、APIなどを通じて他と組み合わせたり外部から呼び出すなどして、様々な機器やソフトウェアサービスなどで複合的に利用される点も重要である。

Web 2.0が提唱された2000年代中頃に該当するとみなされた具体的な技術やサービスとしては、ウィキWiki)やSNSソーシャルネットワーキングサービス)、ブログソーシャルブックマークなどがある。その後も利用者間やサービス間に何らかの相互関係が生じるWebサイトサービスは増えていき、次第にありふれた一般的な存在となってきたため、2007年頃からWeb 2.0という用語の使用も下火になっていった。

Web 2.0という語自体は現在ではあまり使われなくなったが、Web 2.0を起源として、何らかの物や事柄について従来とは隔絶する新しい様相であることを「民主主義2.0」「お金2.0」などのように「○○2.0」と称する慣用的な表現が広まった。

(2019.1.27更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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